いよいよ『ARIA』最新作公開するねってハナシ ~鬱屈した重い感情を添えて~
はじめまして。
ロマーシカです。こいつはエイラ・イルマタル・ユーティライネン。
読み始めていただき、ありがとうございます。
Twitterフォローしてくれてる方はご存じのとおり、
アイマスPで、
人類史を取り戻すために戦うマスターです。
皆さんは、
アニメやマンガに、人生や価値観を変えられた経験はありますか?
私はそこそこあります。
『Tiger&Bunny』で僕っ娘ショートに魅了され、
『結界師』でお姉ちゃん属性のトリコになり、
『家庭教師ヒットマンリボーン』でリョナに目覚め、
『ポケスペ』で方言訛り女にドハマりしたりしてきました。
いやそれは
性癖を捻じ曲げられた経験やないか~~~~~~~い!!!!!!!!!!!!!
そういうのじゃなくてさぁ、
みんなもあるでしょ?
人生観を変えられた、みたいな
生き方の指標となるキャラクターに出会った、みたいな
そう、人生のバイブル的な作品との出逢いが
私にとっての人生のバイブルは
タイトルにもある通り、
~概要~※Wikiより
『AQUA』(アクア)および『ARIA』(アリア)は、天野こずえによる日本の漫画。2001年から2008年にかけて、1話完結形式で月刊誌に連載された。『ARIA 完全版』は2016年から2017年にかけ両題を全7巻構成で刊行された。2020年1月時点で単行本の累計発行部数は460万部を、関連書籍の累計発行部数は80万部をそれぞれ記録している。
物語の舞台となるのは、テラフォーミングされ水の惑星となった未来の火星、アクア。そのアクアの観光都市ネオ・ヴェネツィアで、一人前の観光水先案内人を目指す少女、水無灯里とその周囲の人々の四季折々の日常を描いている。ネオ・ヴェネツィアは地球のヴェネツィアから建築物や風習を移転したという設定になっており、異星を舞台にしながらも実在の観光資源が作中に登場している。
ジャンルは“未来系ヒーリングコミック”でしたっけ、たしか。
日常のふとした幸せや発見、何気ない一場面のステキと出会って成長していく登場人物たちが思わず発する“恥ずかしいセリフ”は、どれも現代社会の慌ただしい時の流れに日々翻弄される我々読者の心を大きく揺さぶってきます。恥ずかしいセリフ、禁止!
当時高2だった私の『ARIA』『あまんちゅ!』との出逢いについては、後日書いてアップするつもりです。
さてそんな『ARIA』ですが、原作もアニメ版も2008年に連載・放送が終了しているにもかかわらず、
その熱狂的な人気や根強いファンからのラブコールにより、現在まで何度もイベントや新作の上映が続いてきました。
そして2021年、母体である作品『AQUA』の連載が始まって20周年のアニバーサリーイヤーでもある今年、ついに劇場最新作が公開されます。
表題は、
『ARIA The CREPUSCOLO』
"crepuscolo"は、イタリア語で“黄昏”や“薄暮れ、夕暮れ”を意味します。
この言葉が示すように、メインで登場するキャラクターは水無灯里ではなく「オレンジぷらねっと」所属のアリス・キャロルやアテナ先輩たちみたいですね。斬新な試みではないでしょうか。だって主人公のはずの灯里ちゃん、左下に追いやられてるもんね
注! ここからの内容はあくまで私の個人的な意見です。
けっして作品や特定個人のネガキャンではないことを
ご承知の上でご拝読いただけると幸いです。
え、明日(3月5日)いよいよ公開なの!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?
※書いてるうちに日またいで公開初日になっちゃった☆
高まってきた~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
楽しみだな~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
とは、なりませんでした。私の場合、残念ながら。
「え?いや、なんで?」
「大好きな作品の最新作やろ?なんで喜ばんの??」
ご指摘ごもっともです。
勘違いしてほしくないのは、けっして最新作を上映することが気に食わないわけじゃないんです。
現に劇場上映の第一報が出た時は、飛び跳ねるほどハチャメチャに喜びましたもん。
じゃあ何を気にしているのか、それは…………
「作画、変わりすぎじゃね????????????????????」
どういうことか、検証していきましょう。
まずこちら、原作コミック1巻(2002年)の表紙絵。
アニメ版1stシーズン、『ARIA The Animation』(2005年)の作画。
キャラデザは古賀誠さんです。
正直、今のアニメを見慣れていると古臭いイメージは避けられません。まぁ15年以上前の作品だしね。
2ndシーズン『The Natural』とOVA『~ARIETTA~』もキャラデザは引き続き古賀さんが担当しているので割愛します。
で、原作コミック最終12巻(2008年)。
この頃の天野先生はガチで覚醒してたと思う。画聖の領域に片足突っ込んでた。
原作の連載終了と同時期に放送された、3rdシーズン『The ORIGINATION』。
ここに来てキャラデザ担当が音地正行さんに変わりました。
特徴としては、これまでの作画よりキャラクターの輪郭が丸みを帯び、眼もシャープ気味だったものからより深い優しさを醸し出すように変わった、といった感じでしょうか。
で、今回の『The CREPUSCOLO』。
たしか最初のメインビジュアルだったと思います。こちら。
いや全然違うじゃ~~~~~~~~~~~~ん!!!!!!!!!!!!!!??????????????
予告映像こちら
アリスたむそんなまつ毛バシバシだったか????????????
晃さん、こんなんだったか………??
あと個人的に今回のまぁ社長、くっっっそ怖い。
おそらくこの“激変”は、キャラデザ伊東葉子さんと天野先生の相互に及ぼし合った影響です。
えっとね、説明します。伊東さんは天野先生の最新作『あまんちゅ!』アニメ版でもキャラデザを担当されていた方です。
でね、近年の天野先生、明らかに『あまんちゅ!』を通して画風を変えてきてるんですよね。
なんというか、女性キャラの“女性らしい魅力”を前面に押し出して描くようになった。
『ARIA』の頃と比べてキャラ同士の恋愛事情とか露骨に明らかにするようになったし。
てこぴかりの下級生が出てくる辺りから方向転換に踏み切ったのかなぁ。
なんだろうな、昔の古臭さを捨てた代償として、変なクセが染みついてしまっている気がします。で、アニメ版のキャラデザに影響されてそのクセがさらに加速してる。
結果、そのスピード感のまま『ARIA』最新作も作り上げちゃったわけ。
生々しい女性らしさ、魅力とか要らねぇんだよARIAには………
俺はそんな下卑たフィルターを通してARIAを楽しんでるわけじゃねぇんだよ………
「本編最終回からの時間経過を表したかったのでは?」
➡んなん分かって言ってるわ!老化とかそんな規模のこと言ってんじゃ無いのよ、根本から異なるモノになっちゃってんのよ。これを変なクセと形容してもおかしくないでしょうよ
「原作者の現在の画風に近いなら別におかしくないでしょうよ」
➡言うてもARIAがここまでファンの心を掴んで離さないのって、ひとえにこれまでのアニメの出来がものすごい良かったからだと思うんすよね、私は。
サトジュン監督が10年間大事にしてきたのはARIAの世界観そのものだったはずであって、クセまみれのいまの原作画風への考慮とか前面に押し出しちゃいかんでしょって話。
『The ORIGINATION』放送後にアテナ役の川上さん、河井さんとの悲しい別れがあって、『The AVVENIRE』ではアテナさんの完全復活は果たせなくて、今回ようやく新しく声を吹き込んでくれる方を見つけてきてしかも「オレンジぷらねっと」をメインに据えてのシナリオ制作なのに、
なんでこんなクセまみれの作画なんだ………………………………
↑ 彼はフリー素材“落胆”くん。
(いやまさか、もっと過去シーズンに依拠した作画のはずでしょ、次の予告映像では元に戻ってるはず)
戻りませんでした。
(きっと何かの悪い夢だ、明日もう一度予告動画を確認しよう)
何回観ても伊東葉子作画でした。
↑ 彼女はフリー素材“落胆する女性の後ろ姿”ちゃん。
作品への、愛。
ゆえにこそ、憎。
私の人生観を変えておきながら、勝手にキャラ受けのための下卑た性質を己が内に取り込まないでいてほしかった。
私を虜にした世界が、俗な味を占めつつあるのが耐えられない。
こんな悲しみの沼に投げ込まれるくらいなら、新作公開なんて夢を見させないでほしかった。
私の知っているARIAが、壊れてゆく。
新しくARIAを知る者が、私と同じモノを見ていないなんて時代に今度は放り込まれる。
現行のあまんちゅがそういった属性を帯びるのはまだ我慢できた。今の時間の流れの中で展開している世界だからだ。
でもARIAの世界は2008年当時の作画で完結しているはずなんだ。なぜひとの時計の針を強引に進めておきながら、こんな惨めな想いで放り投げるんだ。
やめろ、映画公開キャンペーンに伊東葉子イラストのグッズをばら撒かないでくれ。せめて今のタッチでいいから、天野先生のイラストにしてくれ。かつてのARIAの残り香だけでいいんだ、ホントは良くないけど。
どうか、高校時代前半の屈折したわが身を救い出してくれた天野こずえ作品であることを自覚していてほしい、『The CREPUSCOLO』には。
思いの丈をぶつけているうちに、公開初日になってしまった。
おそらく早いうちに映画館に足を運ぶだろう。
一縷の望みを抱きながら。アイデンティティとの別れになるやもしれぬ非情な現実との邂逅に戦慄しながら。
初めにした質問です。
皆さんは、
アニメやマンガに、人生や価値観を変えられた経験はありますか?
もしあるのならば、
もしその作品が今でも大事な宝物の一つならば、
ぜひ、大切にしてあげてください。
いやでも多分、十中八九『ARIA The CREPUSCOLO』は面白いから!!
俺が個人的にグチャグチャ文句垂れてるだけだから!!
言ってくれればマンガ貸すから!アニメもdアニに入ってるから気軽に観れるよ!!
ぜひARIA観たことある方、劇場最新作観に行った方のご感想、ご意見を伺ってみたいです。
私の人生に彩りを与えてくれた大切な作品が皆さんにはどのように映ったのか、ぜひこれまでのテレビシリーズも最新作も観てもらって、教えてほしいです。
おしり
P.S. 映画館のホットドッグ、世界で一番美味い食べ物がち。